密着シリーズ第4弾!
Part.3の記事では、舞台を支えるメンバーに取材しました。
今回は委員長、副委員長の3人にお話を伺いました😊
100人を超える委員会メンバーを束ねる心境とは・・・?
Q:そもそも、模擬裁判実行委員会って?
黒沼さん:
人文社会科学部の自主ゼミ、という位置づけになっています。
活動内容としては、
毎年12月に裁判劇という形で研究成果を市民の皆様に発表し、
公演を通して法律問題や裁判について知っていただく、
あるいは身近に感じていただくきっかけを作る、
というのが私たちの活動です。
Q:委員長・副委員長とは?
黒沼さん:
去年の12月の公演が終わってから、
委員長としての仕事を開始して通年で動いてきました。
委員会にはシナリオ、パンフレット、広報広告などのセクションがあり、
各セクションの仕事や委員会全体の仕事がどのように進んでいるのか全体を見渡し、
うまく仕事が進んでいるかを管理・指揮する仕事をしています。
あと、対外的なところでは協賛・後援をしていただくところや、
学長のところに出向いてご挨拶をするのも私の仕事です。
齊藤さん:
仕事として一番大きいところは、
東北大学の模擬裁判実行委員会と連絡を取って、
交流を深めることです。
交流会の幹事をしたり連絡を取りあったりして仲良くなっていくと、
お互いの公演に対するモチベーションを高めあうことに繋がっていくので、
大事だと思っています。
後は、全セクションに顔を出して、
いつでも動ける便利屋ですね、副委員長は。
黒沼さん:
いろいろお願いしてるもんね、
資料作成とか県庁に行ってこい、とか。
佐藤さん:
そうそう、委員長の駒として日々働いています(笑)
Q:大変だったこと
黒沼さん:
コミュニケーションを取ることが大変だったかもしれないです。
シナリオセクションを主軸に活動が進んでいくのですが、
他のセクションの人たちとも密接に関わりあって、
お互いに意思疎通を取り合いながら活動していきます。
ですので意思疎通はしっかり取れているか、
取れていない人はいないか、
話に入りたくても入れていない人がいないか、
話を聞いてない人がいないかを
いわゆる、みんなの居場所がしっかりあるか、
役割を果たせているかに気を配るのが仕事だけれど、
大変なところではありましたね。
齊藤さん:
自分は何をやるにももぎさいが楽しかったから、
大変だったことはないです!
佐藤さん:
定例会の運営を毎週することですかね。
私は、1・2年生にとっては定例会がすべてなので、
定例会の意義を高めたいとずっと思っていました。
毎週60分、90分の定例会の内容を密度の高いものにするには、
結構考えて工夫しないといけなかったので、
そこが大変でした。
今週が終わった、と思っても、
またすぐに来週のことを考えないといけなかったので。
黒沼さん:
内容を充実させるって、
二単位分くらいの授業を作っているようなものだと思うから、
たった週1の活動だけど、
相当大変だったはず。
そのほかにも各セクションの不定期な仕事が入ったり、
会議があったりして慌ただしかったね。
今年はその分、
楽しく面白くできたんじゃないかな。
あと、イベントの企画、100人規模の団体の幹事は大変だったでしょ?
副委員長もやって幹事の役割である総務もやっていたから、
すごい大変だったんじゃないかなって。
佐藤さん:
大変でしたよ(笑)
ほとんどすべてのイベントを企画したので大変だったなとも思うけど、
そんなにやりたくないとかはなかったですね。
3年生とか後輩のみんなが楽しそうに参加してくれて、
夏旅行に参加したから、
そのあと活動に来やすくなったとか、
イベントを仲良くなるきっかけにしてくれたのが嬉しかったなと思いますね。
なかなか普段の活動だけでは、
どうやっても仲良くなりきれない部分もあるし、
そこを補完するものがイベントだと思うので。
イベントによって、
普段話さない人と話したり、
他のセクションの人と話したりとか、
少しずつそういうのができてくれたことが嬉しかったです。
黒沼さん:
セクションがたくさんあるからこそ、
小さいまとまりに固まってほしくはないな、
セクションの壁を壊したいなと思っていました。
そうしたら、イベントでしっかりみんなを混ぜるように、
コミュニケーションが進むような企画をポンポン考えてくれて、
しかも面白くて満足度も高い。
ありがとうございました!
Q:工夫していること
黒沼さん:
自分の性格的な部分もありますが、
あまり自分を極端に出しすぎないように注意していました。
普通には出しているんだけど、
各セクションの担当の人たちが存在しているので、
その人たちがチーフとして役割を果たせるようにしてあげたいなと思っています。
なるべくチーフに任せるように、まだ動いてないときは状況を確認することで、
自分が動く、というより動かすように頑張っていました。
結果的にそれでコミュニケーションもとれるようになったし、
円滑にモノが進められたんじゃないかと思います。
佐藤さん:
みんなが楽しくなかったら意味がないと思うので、
定例会でみんながいかに楽しめているかというところに重点を置いていました。
黒沼さん:
僕は先輩たちから、
もぎさいにいれば友達・先輩が居ていつでも喋れるような、
居心地のいい場所にしてほしいという言葉を引き継いでいたので、
なるべく喋りづらそうにしている人とか、
あまり面白くないなと感じている人を減らすように心掛けました。
そうやって面白く面白く、と作り手が楽しんで活動してきた結果、
みんな楽しんでくれているから良かったです。
齊藤さん:
定例会や日頃の活動を通して、
3年生側が楽しんでないといけないから、
自分はそういうポジションだと思ってずっと楽しんでました。
本当に頑張っている人は頑張りが見えるけども、
頑張りや努力が後輩に見えすぎてもちょっと押しつけがましいし、
逆に楽しみづらいから、
作り手側が楽しんでやっているところを見せようと思って、
自分はふざけてました!
Q:委員会のどんなところが好き?
黒沼さん:
僕は、元々経済がすごく好きな人間で、
もぎさいに入ったのも友達に誘われたからというのがかなり大きかったのですが、
活動していくうちに友達と楽しめる場所になっていたことですかね。
今は実際に自分が作っている空間だけど、
楽しめる空間だっていうのがいいと思います。
何をやっても返答してくれる同級生だったり、
慕ってくれる後輩たちがいるだけで僕は幸せです。
佐藤さん:
良くも悪くも内輪感が強いことじゃないですか?
ウィークポイントでもあり、
だけど一番の強みでもあると思っています。
縦の繋がりと横の繋がりがとても強いと思うし、
100人以上のメンバーがいる団体は他にもあるけど、
これだけのメンバーがいてこれだけ内輪でいられるのは、
それはそれでいいことだと思いますね。
齊藤さん:
同じです(笑)
まあ、人との出会いですかね。
同じ学部とかでしか知り合う機会がないけれど、
本当に多種多様な人たちが集まって、
もぎさいじゃなければ関わらなかっただろうなって人たちとも、
一緒に仲良くできるというのがもぎさいなのかなと思います。
すごく真面目な方向だと、
シナリオセクションやパンフレットセクションの人たちは、
外部の社会人の方たちと連携が必要になって来るので連絡を取り合ったり、
広報セクションの人はメディア関係の人と取材連絡・取材依頼をするとか、
普段できないことができるというのも、
ももぎさいの良いところだと思います。
Q:委員会に懸ける想い
黒沼さん:
みんなでモノを成し遂げたっていう達成感のために今頑張っていて、
そこを原動力にやってますね。
自分の感情を表現するのは学生のうちにやってみたいなと思っていたところがあって、
実際にこういう風に模擬裁判劇に携われていいなと思っています。
佐藤さん:
裁判劇自体も本当に学生らしいことだと思うのですが、
大学生の活動だから利益とか考えずに、
ただ伝えたいことを伝えに行けるというのが作り手としての面白い部分ですね。
伝えられるメッセージについても、
普通のテレビドラマであったり映画だったらやっぱり収益の問題とかもあるので、
ただ作りたいものを作るというより、
いろんなことを考慮して作らなければいけないと思います。
もちろん届いてほしいこと、
感じてほしいこともあるけど、
それは大学生の強みかなと思っています。
齊藤さん:
同じです(笑)
シナリオセクションでも活動しているのでずっとシナリオを作っていて、
絶対頑張ったけども、
やっぱり自分たちの作品は、
学生だからこそ完璧なものではないと思いました。
でも、そこで何か感じ取ってこの公演を見て楽しかった、つまらなかった、で終わらないような、
その先にあるモノを考えてほしいなと思います。
観てくれるお客さんに関しては、
こんなシナリオあり得ないだろという怒りの感情とか、
こんなの絶対賛成できないとか、
逆にこういう人たちもいて、こういう側面もあるんだなというような、
喜怒哀楽じゃないけど、
どんな感情でもいいので観たその日で終わらない劇にしたいなと思っていました。
何かつっかえてほしいですね、のどに。
心に残るというよりは、異物のような感じで。
Q:公演直前の率直な心境は?
黒沼さん:
去年から1年経ったのかというのが大きいよね。
去年の公演が終わって、
俺らもしっかり代替わりをして、
各々役職を持ってから1年が経とうとしているのかと思うと、
1年前の自分たちからどれだけ成長したんだろうなと考えますね。
自分があの時に立てた目標は、
果たして達成できているのか気になりますね。
あと数日ですけれども、
課題もたくさんあると思うので少しずつ潰しながら、
最後までやり切れたらいいなと思います。
佐藤さん:
1年前に、「ああ、私たちの代が始まるんだな」っていう、
不安もあり期待感もあるようなところから始まって、
ここまで本当に一瞬で終わって、
大変だったこともあったけど、
夢みたいな空間でした。
ずっと来場者数600人達成したいと言って活動してきたのですが、
それが達成できるかどうかはわからないし、
もし歴代1位の観客動員数でなくとも、
歴代1位の満足度になったんじゃないかと勝手に思っています。
それまでは、600人目指して頑張りたいですし、
楽しくやってよかったと思ってほしいなと思います。
齊藤さん:
やっぱり、役職を決めてからが自分たちのもぎさいに対する考えとか、
やらなきゃなという責任感とか、
各々の考えが変わったと思います。
そう考えると1年半45代としてやってきて、
もう1年半もやったんだから、
残り一週間は正直もうあんまり焦っていなくて、
どしっとした態度で勝手に公演をやってくれという心持ちでいます。
やっぱり結果が大事で、
600人という自分たちが立てた目標を、
達成出来たらどれだけ嬉しいかというのは分かります。
ですが、それが達成できなかったとしても、
自分たちの活動がすべて否定されるわけではないと思っています。
だから、みんなと自分は1年間頑張ってきたので、
どう公演が終わろうと自分は潔く灰になれます(笑)
黒沼さん:
実際もう、あとは時を待つのみって感じかもしれないです。
公演が終わったらひたすらに燃え尽きようと思います。
後輩たちは初めての公演でまだ不安だと思うので、
3年間やってきた先輩として背中を見せるではないけれど、
堂々と支えられたらいいですよね。
今、程度はそれぞれでも同じ方向を向いて活動できていると思うので、
今が一番いい状態です!
Q:最後に一言
黒沼さん:
テーマ・劇の存在を知ってもらうというのももちろんそうなんだけれど、
今年はどちらかというと団体の存在を知ってもらいたいなという想いが僕の中にはあって、
山形市内で公演を毎年行っているにしても、
おそらくまだ知らない人が多いんじゃないかなっと思っていて。
可能な限りいろんなメディアに、
もちろんヤムさんの取材だったりテレビだったり新聞だったり、
いろんなところに積極的に出て存在をアピールするように今年は頑張って、
一人でも多くの人に観てもらえたらいいなという熱意をもって頑張ってきました。
今年は模擬裁判実行委員会という団体や裁判劇を通していろんな人に裁判や法律問題を考えていただけたら、
ちょっとでも身近に感じ取っていただけたらと思っています。
ご来場お待ちしております!
佐藤さん:
私は、ずっと見て後悔させない劇です、
と言ってみんなに浸透させて、
それぐらいの覚悟を持ってやってほしいということをずっと言ってきたので、
本当に見て満足していただける劇になっていると思うので、
ぜひ観ていただきたいです。
自身はあります!
齊藤さん:
学生に対しては、
知り合いがいたら是非来てほしいし、
友達が頑張ってる姿や近い世代の人たちが頑張っている姿を、
頑張ってきたからこそ見てほしいです。
大人に対しては、
今学生がどんなことを考えているのかということを知る機会だと考えています。
どんな感想も受け止めますので、
ご来場お待ちしております!
ありがとうございました😄
公演2日目、12月9日の公演が3年生にとって最後の模擬裁判公演になります。
一人でも多くの方に、この思いが届くように願っています!
<第45回模擬裁判公演ポスター>
<問い合わせ先>
チケット予約ページ:https://ticket.corich.jp/apply/87514/
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2023年6月30日
2023年6月5日