45代目となった模擬裁判実行委員会。
今年は12月8日と9日に模擬裁判公演が行われます!
と、いうことで練習風景から公演当日まで、数回に分けてご紹介していきます✨
今回は表舞台に立つキャスト、その指導や演出に関わっている皆さんにインタビューさせていただきました。
Q:演じるうえで大変なこと・工夫していることはありますか?
金子さん:
被告人は統合失調症という病気の患者という設定で、
普段の自分と異なるテンションの上下を表現することが大変です。
でも、自分が共感できるところを見つけて、素を出すところは出して役を作りすぎないようにしています。
葛西さん:
検察官は遺族の味方という立場なので、遺族には優しく、被告人には強く当たるようにすることが大変ですね。
なので被告人や遺族に対する感情を心の底から思うようにしています。
Q:演じていて楽しいところはありますか?
金子さん:
基本的にテンションが低めの役なので、数少ない笑うシーンはとても楽しいですね。
笑っていいんだ!って思います。(笑)
葛西さん:
練習中に他のキャストの代理で、自分の役ではない役を演じる時です。
検察官はクールな感じの役なのですが、エモーショナルな演技もしてみたいと思っていたので、
特に感情の起伏がある役の時は楽しいです!
Q:観客の皆さんに一言お願いします。
金子さん:
自分が出ている以外のシーンも見どころがたくさんあり、
全員が一丸となって練習しているのでキャスト一人一人を見に来てもらえると嬉しいです!
葛西さん:
自分の演技で観客の皆さんを引き込めるように頑張ります!
Q:今チャレンジしていることは何ですか?
A:舞台監督に挑戦中です!
Q:「舞台監督」とは、どのような役割ですか?
A:舞台の最中に、キャスト・照明・音響・舞台転換などの指示を出します。
Q:公演で注目してほしいポイントを教えてください。
A:劇中の登場人物の中で、自分は誰に共感・同情をしているのかを考えてみてほしいです。
あと、課長のシーンにも注目してほしいです。
Q:皆さんに向けて一言お願いします!
A:少しでも法律に興味を持っていただければ幸いです。
Q:今チャレンジしていることは何ですか?
A:模擬裁判公演の成功に向けて、全力を注いでいます!
Q:「演出」とは、どのような役割ですか?
A:簡単に言えばキャストに演技指導する、舞台を作るという役割です。
Q:高校時代は演劇部に所属していたそうですが、その経験が生かされているところはありますか?
A:高校時代には演出したことがなくて、部員が少なく、
全員で演出して一つのものを作っていくという感じで活動していました。
その時とは違って、自分の真似してもらうわけにはいかないので、
全部言葉で伝えないといけないのがすごく難しいですね。
真似をしてもらうと、全員が「私」になってしまって個性が活かされないので。
高校時代は自分で演技して「こうやって」って伝えていたんですけど、
それができないので、言葉で伝える難しさを実感しています。
Q:指導が伝わるように工夫していることはありますか?
A:ここは悲しくやって、と言っただけではどうやったら悲しくなるのかわからないと思うので、
悲しくやってほしいからもう少しゆっくりやって、とか怒ってほしいからもっと音量上げて、
などと具体的に言うようにしています。
Q:今まで自分が演技する立場が多かったと思うのですが、演出する側になって気づいたことはありますか?
A:「ここの言い方絶対おかしい」、「こんな人物ならここは絶対こう言わない」などは文字を読んで自分でやらないとわからないことだと思いました。
演出となると、一人一人の性格とか人生とかまで考えていたらきりがないので、
それはキャストに任せているのですが、自分で演技してみないとそういう細かいことには気づかないのかな、と。
全体を見なきゃいけないので一人一人まで見れないのですが、
歴代の演出の先輩方はこんな大変なことをやっていたんだなぁと、演出する側になって初めて実感しました。
それと、助演・舞台監督を含めた四人で認識が違うとバラバラな指導になってしまうので、
意識を共有するのも大変でしたね。
大変だけど楽しくやらせていただいています!やっぱり演劇が好きですから。
Q:公演で注目してほしいポイントを教えてください。
A:無駄なシーンもセリフも一つもないから、全部見てほしいです(笑)
特にキャスト一人一人の表情や動きは、今頑張って指導しているので見てほしいですね。
指導以外にも照明・音響作りなどにも関わっていて、その中でも照明は色を変えるなど工夫していて、
綺麗になると思うので注目してみてください。
キャストもみんな演技が上手なので、一人一人を是非見ていただきたいです。
キャラづくりプロフィールというものをキャストに書いてもらっていて、
本当にキャラがしっかりとしていると思いますので!
Q:観客の皆さんに一言お願いします。
A:今年は責任能力という難しいテーマで、内容もすごく難しいしとても長い劇になると思うんですけど、
例年より練習量も多いしキャストも真剣に取り組んでいるので、是非学生の熱意を感じてほしいです!
Q:今後チャレンジしてみたいことは何ですか?
A:いろんな立場の人といろんな話をしてみたいですね。
今までの人生で喋ったことのない話題はたくさんあるので、
それについて見聞の広い人と話してみるのはとても楽しいことだと思うからです。
Q:「助演」とは、どのような役割ですか?
A:演出の補佐という立ち位置で、一緒にキャスト練習して一緒に頑張ろうっていう後ろ盾のような役割です。
Q:演技指導するうえで大変なことや心掛けていることはありますか?
A:みんな様々であるということを肝に銘じておくことですかね。
一律で同じように指導したり、思ったことを言っても伝わらないことの方が多いので
人に何か伝えるときは7割位しか伝わらないと思って伝えないと、というのはずっと思いながら指導しています。
あとは楽しい雰囲気を絶やさないことが今の四人(演出・助演・舞台監督)の共通認識なので、
雰囲気を壊さないように心掛けています。
Q:公演で注目してほしいポイントを教えてください。
A:行間を読んでいる演技やシーンが多いと思っています。
ですので私は演技指導というより、キャストのメンバーにも役作りに関して行間の読み方や
こんな気持ちじゃないかっていう部分をすごく考えてもらうようにしています。
どういう風に物語が進んで行くかに加えて、一人一人がどういう役割で出ているのか、
どういう人なのかっていうところを見てもらえるとより楽しめるのではないかと思います!
Q:天城さんのもう一つの役職である「シナリオ」とは?
A:シナリオは、公演で取り上げることが決まったテーマ(今回の場合は刑事責任能力)について勉強し、
ひとつの物語・シナリオを作るチームで、劇の根幹を作ります。
Q:大変だったことは何ですか?
A:シナリオのチーム内だけでなく、そのほかのセクションとの認識を共有するっていうのが一番大変でしたね。
また全員が全員、何かしら考えを持っているからこそなあなあにならないように、
シナリオを納得できるものにしていく作業もすごい大変でした。
Q:シナリオは納得のいくものに?
A:いやぁ、正直そう思いたいですね。物語はいいものができたと思っているんですけど、
伝わってなきゃ意味がないので本番までわからない、というのが本音です。
ここまできましたが、ずっと「これは伝わっているのか?」という思いがあって、もやもやする感じです。
Q:ふたつの役職を受け持つ天城さん。大変なことも多かったと思いますが、最後に一言お願いします。
A:はじめは「刑事責任能力」というただの文字であったのが、いろんな人が関わることで
どんどん大きくなっていき、シナリオだけでなく他のセクションもあってここまで広がってきました。
100人を超える模擬裁判実行委員会のメンバー、観客のみなさんも入ってもっと大きくなっていっているのも
今までの模擬裁判劇で目の当たりにしていて、すごいなと思っています。
周りを見るとみんな何かしら仕事をしていて、自分が大変でも私だけじゃないと思って頑張れたので、
45代はいい代だと本当に思います。後輩も同期もいいメンバーで、こんな形で関われてよかったです。
Q:今後チャレンジしたいことは何ですか?
A:バンジージャンプですね!今のうちにやったことないことしたいので、絶叫マシンとか乗りたいです。
Q:「助演」とはどのような役割ですか?
A:キャストの演技指導は基本的に演出がしますが、一人だと見きれないところがあるのでその補佐と、
後は俺のやりたいことをやるだけですね(笑)
Q:やりたいことというと?
A:面白おかしく場を盛り上げるじゃないですけど・・・俺はどんなところでも盛り上げることが出来るので!!
Q:そんな阿部さんが指導するうえで心掛けていることは?
A:一日一笑です。演技指導だと天城語の翻訳は頑張っています。(笑)
指導する側にはフィーリング派(天城さん)と理論派(古川さん・森谷さん)がいるので、
フィーリングの部分を噛み砕いて伝えられるように心がけていますね。
決めごとをしていたわけではないのですが、台本を見ながら指導する人、キャストだけ見ながら指導する人、
と自ずと役割が分かれている感じで、いい四人だなと思います!
Q:公演中、ここは絶対見てほしいというところはありますか?
A:全部です!だって無駄なとこないんだもんこれ!(笑)
一から百まで見てもらっての作品だと思っているので。
特にって言われたら、ワンシーンしか登場しない人でも多くのシーンに登場する人でも各々見せ場があって、
そこはチョーかっこいいからまじで見てほしいです。
山は谷がないとできないから、山場は特にみてほしいけど、それ以外は見なくていいというわけではないですね、
全部大事です。
Q:最後に一言お願いします!
A:キャストにはやってよかったなと思ってほしくて、本当に。
要因は何でもいいんですよ。「自分が演技頑張った」「友達の演技がすごかった」「これをきっかけにもぎさいが好きになりました」とか、なんでもいいからこの公演に関わってよかったなと思ってほしいです。
なので、これから公演まで頑張って行こうと思います!
皆さん、貴重なお話をありがとうございました。
実は筆者も模擬裁判実行委員会に所属していまして、公演に向けて一緒に邁進している最中です!
次回は舞台裏で活躍しているメンバーに取材する予定です。
お楽しみに!!
<第45回模擬裁判公演ポスター>
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チケット予約ページ:https://ticket.corich.jp/apply/87514/
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2023年6月30日
2023年6月5日