毎日の講義でお世話になっている先生方のあんなことやこんなことがもっと知りたいという声にお応えするこの企画。
今回取材をさせていただいたのは、理学部長を務めている生物学科の玉手英利先生です。
Q どのような研究をしているのですか?
「生態遺伝学について研究しています。
少し解説すると、いろんな生物が自然界でどういうふうに暮らしているのかを遺伝子を使って調べるといった研究です。
例えば熊でいうと、どんな環境に熊がいるのか、どこに分布しているのかなどを調べます。
このようなことを調べるのには2つ意味があって、1つは動物がどのように生きているかを知りたいという科学的関心というのと、もう1つは動物の状況などの調べたことを地域社会で役立てられるということです。」
Q 学部長になってみてどうですか?
「全く研究する時間がありませんね(笑)。
学部長は4年ほどやっていて、その前は4年間ほど副学部長をやっていたので8年間ほど自分の研究ができていないんですよ。
そして今年度で学部長が終わるので、今リハビリで少しずつ研究を再開しています。」
Q 学部長から見て理学部ってどうですか?
「すごく頑張ってると思います。
研究をする時に科学研究費をもらって研究をしているのですが、それは自分で申請書を書いて貰うもので、採択率がだいたい40%なんですよ。
つまり科学研究費というのはどれくらい研究を頑張っているかの一つの目安になるんです。
それがここ5年間くらいで、理学部の研究費は1億円増えてるんですよ。
だからそれは頑張ってるという証拠ですよね。」
Q 学部長から見て山形大学全体はどうですか?
「山形大学には平成15年に来たのですが、それまでいた大学とは何から何まで違いましたね。
例えば、小白川キャンパスの中でも3つの学部がありますが、それぞれ独自で活動していて、学部・学科同士の壁がある気がしますね。
山大生は『のんびり・おっとり・まじめ』という感じで、いい点でも悪い点でもあると思います。」
Q 好きな生物は何ですか?
「何でも好きなんですけど、今のところダイオウグソクムシが好きですね。
小さいやつは水族館にいるんですけど、基本的に何もしないんですよ。
そういう生き方が好きですね(笑)
海底にいて、いろんなゴミの掃除屋さんなんです。
例えばクジラの死骸を片づけたりとかですね。」
Q 趣味は何ですか?
「趣味は音楽、それと漫画ですね。
でも最近は忙しいので、音楽のほうが多いですね。漫画は読まないといけませんが、音楽は聴きながら何かできるじゃないですか。
ダウンロードしてもいいんですけど、物として持っていたいのでCDを買いますね。
この頃は大人買いをしてます(笑)
漫画は「暗殺教室」が好きですね。あの先生が理想なんですよ。
漫画にはいくつか理想にしたい先生がいて、「天才柳沢教授の生活」という漫画があるんですけど、それに出てくる教授も理想ですね。
あと、「ますむらひろし」っていう米沢出身の漫画家がいるんですが、その漫画の中に山大を卒業してラーメン屋を開く漫画があるんですよ。
山大も関係しているのでその漫画も好きですね。
他にも荒木飛呂彦先生のジョジョのシリーズとか、いろんな漫画を読んでいますね。」
Q 犬派か猫派かを教えて下さい。
「難しい質問ですね。
もともと犬派だったんですけど、たぶん今は猫派ですね。
依存されるのが嫌なので。
猫は犬と違って、自己中心的なところがいいですね。」
Q 好きな食べ物は何ですか?
「食べ物は何でも好きなので困ってますね(笑)。
でも基本的にはアイスが好きなので、お土産ならアイスでお願いします(笑)
特にカップのタイプのバニラアイスが好きですね。
それを誰にも見られずに一人で食べるのが好きです。」
Q 最後に山大生にメッセージをお願いします。
「いろんな大学の学生を見ていますが、山大生はとても真面目でいい学生だと思います。
でも自分で設定するレベルが低いので、もっとギリギリのレベルに目標を設定してほしいです。
できるのにやらないという感じがしますね。
自分の限界に挑戦してみてください。」
玉手先生、お忙しいところありがとうございました!
2023年9月14日
2023年6月5日