今回は今年で48回目を迎える山形大学模擬裁判公演について取材しました。
委員長の穂波怜緯さん、演出の名川俊介さん、広報の福本千紘さんのお話を伺っております。(以下敬称略)
Q.力を入れたこと、工夫したことは何ですか?
穂波:今回はDV問題について扱いました。DV問題はなかなか表面化しづらいので、当事者だけでなく第三者の視点も取り入れてより身近に感じられるように工夫しました。
名川:コロナ禍ということで、例年と違うところが多かったです。舞台上にマイクを置いたり、役者間の距離を置くなどに工夫を凝らしました。
福本:普段はビラ配りなどでお客さんに公演をお知らせしていたのですが、コロナの影響で思うようにビラ配りができませんでした。ですので今回は新聞社さんのご協力のもと、ポスティングにより、広報活動を行えることができました。
Q.苦労したことはなんですか?
穂波:前期はコロナによる影響で対面の活動が難しく、一年生がなかなか入りませんでした。後期に入り、対面での定例会を行ったことで新入部員が加入し、公演ができる運びとなりました。また感染対策として、市民会館さんとの協議を重ね、ガイドラインに入念に目を通し、大学の感染対策本部に許可を取ったうえでの公演となります。
Q.今回の見所を教えてください。
名川:例年は殺人など、人がなくなるケースを扱うことが多かったのですが、今回の公演は日常の身近な問題として、 舞台や演劇として 例年よりも見やすくなっております。加えて、コロナで在宅が増え、DV問題も増加したと言われているので、より身近に感じられるかと思います。
Q.最後に一言お願いします。
穂波:DV問題ということで自分が経験するかもしれない身近なテーマとなっていますので、ぜひ当事者の立場になって考えていただければ幸いです。DV問題に対する世代間の価値観、考え方の違いを意識してみていただきたいです。
名川:今年の山大の模擬裁は、このような状況でもお客さんを入れて開催することができます。お客さんに来ていただけるだけの価値あるものをお見せできるよう、役者一同努力してまいります。舞台内容としては、去年より公演時間が長く、内容も面白くなっています。コロナで来づらい人もいるかと思いますが、ぜひ来ていただきたいです。
福本:模擬裁の公演は、学生のみで作り上げられた、たくさんの苦労がつまった作品ですので、より多くの方に見ていただきたいです。前売り券のほうが安いので、ぜひ前売り券をお買い求めいただきたいです。
感染症対策も万全なのでぜひ観劇に行ってみてはいかがでしょうか。詳細は以下をご覧ください。
2023年6月30日