毎日の講義でお世話になっている先生方のあんなことやこんなことがもっと知りたいという声にお応えするこの企画。
今回インタビューを受けていただいたのは、人文学部法経政策学科の中島宏先生です。
Q 専攻分野について教えて下さい。
「フランスと日本の憲法学を研究しています。
その中でも信教の自由と政教の分離を研究対象としています。
具体的には、フランスのブルカ規制(イスラム教の女性の方が身につけるものの禁止)の問題などの考察ですね。
また、最近はオウム真理教に対する規制に関してずっと論文を書いていました。
フランスの研究においても日本の研究においても
”新興宗教で反社会的な団体にどのような対策を取ればいいのだろうか”というところに興味を持ったというのが原点にあります。
そのあとイスラム教徒に対する服装規制に入っていたという感じですね。」
Q 研究者になったきっかけを教えて下さい。
「大学時代に部活の先輩から憲法ゼミに入ることを勧められたのがきっかけです。
『楽だけど勉強もできるよ~』と(笑)
そこでゼミに入ったのが運のツキでした(笑)
それから、高校時代にオウム真理教の事件が起こったということも憲法に興味をもつきっかけになりました。
大学でも新興宗教の人の生の声を聞く授業などに出席して理解を深めていました。
その後、憲法学の面白さに気づき、研究者を志して大学院に進学しました。」
Q 研究者として活動する上で大変だったことを教えて下さい。
「研究者としての職業を続けること自体が大変です。
研究者ってやってること自体が、『これ本当なのだろうか?』『合理的なのだろうか?』って悩まなければならない職業ですよね。
そして業績も求められる。
そんな精神的に大変な職業であるので、体調を崩してしまう人も多いのです…。」
Q そんな大変なお仕事をされている中で頑張れてきたのは何故ですか?
「大学院でお世話になった先輩から『研究者は図太さが大事だ!』と言われたことがあります。
それが物凄く心に残っているんです。
この職業は批判されるのが当然なので、叩かれてもめげないということが大事ですかね~。
まあ、なかなか難しいですけどね…(笑)」
Q 先生の出身地を教えて下さい!
「九州の宮崎県です!
高温多湿な土地です(笑)
6月から10月まではもうずっと熱いですね。
山形に来て、夏が短いな~と思いました。
あと山形は冬が長すぎて辛いです…(笑)」
Q 山形って実際どうですか?
「食べ物が美味しいですかね~野菜とか果物とか。
牛肉も美味しいですけど(笑)
山形に来て、『野菜とか果物ってこんなに美味しいんだ!』って思いましたね(笑)
あと日本酒も美味しい!
私は辛口のお酒が好きなので、米鶴・楯野川・上喜元とか良いですね~。」
Q 山形大学って実際どうですか?
「山形県という県の規模に比べて、大学の規模凄く大きいんですよね。
東北地方では東北大学に次いで大きい大学。
だから学生さんにとって、色々なことを学べる面白い大学かなだと思います。
一応伝統もあるので、色々な先生が充実していて割といい大学だと思います。
ただ、今大学というもの自体が大きな変革期を迎えているので悩みは尽きない…というところが本音ですかね~。」
Q どんな学生時代を過ごしましたか?
「所属していた学生オーケストラの活動に力を入れていました。
担当楽器はチューバでした。
社会性のある音楽が大好きで、大学1年生の時に、ショスタコーヴィチの交響曲を演奏しまして…
それが凄く難しいのですが楽しくてかっこよくて…
音楽の世界にどっぷりつかりました。クラシックにハマりましたね~。
毎週のようにコンサートに通ってました。
20世紀前半に作られた音楽が好みですね~。
ショスタコーヴィチとかマーラーとかプロコフィエフとかプーランクとか…。」
Q 元々音楽好きだったのですか?
「幼いころからピアノを習っていました。
小学校でジュニアオーケストラでバスチューバをやっていて、
中高でも、吹奏楽部に所属していました。」
Q 山大生にメッセージをお願いします!
「どんどん外に出ましょう!
色々な年代の方と関わってほしいですね。
凄く内向きな印象を受けるので…
インターンシップやアルバイトなど様々な機会があると思うのでぜひ!!!」
中島先生、お忙しいところありがとうございました!
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2020年10月29日
2019年12月5日